老老介護と育児に向き合うには

高齢ママの現実

出産前に祖母の介護生活が始まった母

高齢出産で問題になるのは、子育てと介護が一緒にくる問題です。
現在私の両親は健在で、一応健康なのですが、私の母親は正しく老老介護の真っ只中です。

働きながら子育てをするにあたって、どうしても実家の両親に頼ることは多いですが、若い方のように、母がまだ働いている家庭と違って、私の両親は二人とも70代。すでに年金生活のため、仕事は基本していません。

しかしながら、私が結婚した39歳の11月から、当時93歳の祖母を実家で面倒を見ることが決まりました。その時私は出産が間近で、産後1月は実家に帰ろうと思っていたのですが、私が帰るはずだった独身時代使っていた部屋は、93歳の祖母の部屋になってしまいました。まだ介護と言っても、祖母は当時、カートを使えば一応歩ける感じで、お風呂も自分でなんとか入れる状態でした。しかし、一人で外出することはできず、誰かに車で移動してもらわないと行けない状態で、歩いて出かける事が出来るのも近くの300m離れた八百屋ぐらいでした。皿を洗ったりは手伝ってくれるのですが、すぐに皿を割ってしまったり、ご飯など家事はほぼ任せられない状態で、若干の物忘れは始まっているのですが、意識ははっきりしていて、自分の意見ははっきり言える感じです。

老老介護と産後の娘と孫

伯父の家にいた祖母でしたが、色々事情があり、実家で急遽見ることになりました。さすがに私は一人っ子で、私の両親にとって、私の出産は待望の初孫でしたので、産後に私が一月実家に帰ることをとても楽しみにしていました。それと同時に、後から聞いたのですが、私の母は産後の娘と産まれたばかりの孫、それに93歳の母の面倒が見れるのか、本当に不安だったと言います。今思えば、本当に苦労をかけたなあと思います。

現在は息子も2歳になり、私は42歳、うちの両親は75歳、祖母は95歳になります。4世代で楽しくやっています。現在は実家の近くに私も主人の家に住んでいるので、同居はしていませんが、よく実家に帰ってはご飯を食べたり、息子の面倒をみてもらったりと行き来があります。

老々介護と育児のメリット・デメリット

2歳のイヤイヤ期のやんちゃな息子と、歩くのもままならないヨタヨタの95歳の祖母と行動することは本当に大変です。ちょっとした所にでかけるのも、よく転倒したりする95歳の祖母を置いていくのは不安なので、常につれて出かけるのですが、ちょっと歩く所では、祖母の車イスと息子のベビーカーを2台押さねばならず、また足の悪い母親はついて歩くのも大変。階段のある所はなかなか行けません。

しかし、デメリットばかりでもありません。95歳の祖母は、耳も大分遠く、補聴器も使えないので、どうしても部屋にこもってテレビを観ることが多く、人ともあまり話をしなくなってしまいました。しかし、2歳の息子とはいつもなんだか楽しげに遊んでいます。またよく歌を歌ってやってくれています。

そして、うちに来たときは髪の毛が全部真っ白だったのですが、毎日2歳の息子(祖母にとっては玄孫)と接していて、前髪の生え際が黒く変わってきました。祖母が通っている近所の美容師さんに、「あれ〜おばあちゃん、前髪の生え際黒いの生えてきたね〜」と言われて、母も私も本当にビックリしました。2歳と接していて95歳が若返っている、こんなことあるんだと。また2歳の私の息子は、95歳の祖母の事を(息子にとっては、曾ばあちゃん)赤ちゃんの頃から、本当に労って、よく声をかけています。お互いに良い効果があるんだなあと正に実感します。

しかし、言っても95歳。日々、衰えていく祖母を介護をしている母を観ると、日々できていた事ができなくなっていく祖母の姿や、どんどん衰えていく姿に、将来の不安がどんどんのしかかって来て、とても重くなるというか、ストレスも貯まってきているのが分かります。そしてなんだかエネルギーを吸われているようで、母も老け込んでしまう事があります。しかし皆2歳のやんちゃ坊主と触れ合うことで、体力的には疲れるけれど、元気をもらうというか若いパワーになんだか、活力をもらっているような気がするのです。

若い頃、仕事ばかりやっていてあまり実家に帰らなかった私ですが、子育てをしながら、母親に甘えている部分もありますが、祖母のことでは手続きなど手伝ったり愚痴を聞いたりと、4世代でなんとかお互い助け合って生きています。

老老介護と育児の大変さは、祖母も母もどんどん老いていくのでこれからもっと大変になることもあるとは思いますが、息子はどんどん大きくなって出来ることは増えていくので、反対に助けてくれることもあるかもしれない。老老介護と育児の苦労については、実際に対面した時、悲観することばかりではなく、明るい未来もあると前向きに対処していく事が大事だと思うのです。

Mariko

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アメリカの大学を中退し、22歳でコミュニティーカレッジを卒業。23 歳から総合広告代理店で11年勤務。デザイナーから営業に転身して、プロデューサー兼アートデ...

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